日経不動産マーケット情報に、六本木の「TSK・CCCターミナル」が解体との記事がありましたのでクリップします。依然、開発主体は不明のようです。
六本木のTSK・CCCターミナルの解体工事に着手、都市アーバン開発
日経不動産マーケット情報 2007.10.30
かつてロッキード事件にからむ国会質疑で、日米韓の政界工作の舞台と指摘された、六本木のTSK・CCCターミナルの解体工事が始まった。都心に残る数少ない大規模再開発用地として注目を集めていた物件で、工事完了は2008年4月の予定だ。解体後の利用方法については明らかになっていない。
TSK・CCCターミナルは港区六本木7丁目にある。六本木通りまたは外苑東通りから少し奥に入った場所で、地下鉄六本木駅からは徒歩1分の距離だ。隣接する東亜相互企業本社ビルやトーアマンションなどと一つの塊を形成しており、延べ床面積は合計約1万5000m2に及ぶ。これらすべてが解体の対象だ。
敷地面積は合計3757m2。このうち大部分を2006年7月、有限会社都市アーバン開発(旧・有限会社メデシン中村)が競売で取得した。落札価格は252億円だった。敷地1筆(661m2)の共有持分7.7%は共同都心住宅販売(本社:千代田区)が所有しており、競売の対象から外れていた。同社は2007年3月、エコロジージャパン(本社:大阪市)とプログレッシブエボルーション(本社:香港)にいったん持分を売却したが、7月に合意解除。8月に都市アーバン開発に同持分を売却した。これにより、敷地全体を都市アーバン開発が所有することになった。
都市アーバン開発は特別目的会社とみられ、ある専門商社や投資銀行との関連が取り沙汰されているが、詳細は不明だ。なお、同物件と六本木通りに挟まれた土地480m2は、2006年6月に、ケイマン所在のセントラル・トウキョウ・プロパティーズが取得している。10月半ば現在、TSK・CCCターミナルと一つの仮囲いで覆われており、解体に伴う資材置き場として利用されている。