北九州市・折尾駅の保存運動 |
駅の概略についてはwikipedia、歴史については「折尾駅 - 今昔物語」が詳しいです。1891年に作られた日本最古の立体交差駅であり建設当時そのままの部分もあり、流石に使い勝手は悪いようですが、長年愛されてきた建物だろうと思われます。折尾地区総合整備事業によると、周辺を高架化し駅舎を取り壊す計画があるようです。なんとかならないものでしょうか。国立駅の場合は解体前に文化財指定を受け工事終了後の再建という形にしたはずでしたが…折尾駅の場合は駅舎以外にも近代化遺産としての価値がみられ、全てを残すのは難しそうです。以下に、折尾駅の歴史的価値を考える会サイトからの抜粋をしておきます。
折尾駅舎は、線路高架事業に伴う折尾総合整備事業によって このままでは平成21年に取壊されます。
折尾のまちは、駅を中心に交通・産業・文化の拠点として繁栄してきました。
その中でも『折尾駅』は、石炭輸送によって日本の近代化に大きく貢献した重要な歴史的遺産です。
折尾駅を取り壊すことは、北九州地域の「来し方」の証人を消し去ってしまうことになります。
この再開発は、単に交通の流れや生活を便利にしていくだけのものではなく、日本の産業を支えた歴史を大切にし、それを活かしたまちづくりであって欲しいと願います。
<折尾の歴史的遺産>
1. 『折尾駅舎』大正5年建築の90年を超える木造総2階建の駅舎・日本初立体交差・待合室の木の丸椅子・高架下の赤煉瓦通路トンネルなどがある。「訪れるべき価値のある駅」の全国第7位に選ばれた(日本経済新聞)。
2. 『堀川運河』189年の歳月をかけて岩を砕き掘られ、筑豊の上質な石炭を運び、八幡製鐵所及び日本経済の発展に寄与した。車返の切貫きのノミ跡は250年前の姿を現在に残し、駅前に流れる運河は日本で唯一である。
3. 『ねじりまんぽ』アーチの部分がねじれた構造のトンネルで日本最大級。西鉄電車の高架橋で3連+3連の赤煉瓦トンネルが現存する。
これら歴史的遺産は折尾の住人をはじめ、まちを訪れる人々にとっての誇りであり・シンボルでもあります。
折尾駅の取り壊しまでに残された時間はもうありません。
後世に残すべき歴史的遺産『折尾駅舎』を、未来の子どもたちに残せないでしょうか。
是非とも保存のための署名にご協力いただけますよう、よろしくお願いいたします。
発起団体:折尾駅の歴史的価値を考える会