平野屋新田会所、交渉折り合わず解体 |
平野屋新田会所を考えるのサイトでも、解体に対するコメントとサイトを閉鎖する旨があります。
平野屋新田会所解体開始 大東市と業者の交渉決裂
読売新聞:2008年1月18日
江戸時代の新田開発の拠点となり、大東市が国の史跡指定を目指していた同市平野屋1の「平野屋新田会所(かいしょ)」について、所有する奈良市の業者と市との買い取り交渉が決裂し、17日、業者が本格的な解体工事を始めた。
新田を管理する事務所として18世紀初頭に建設。約6700平方メートルの敷地に長屋門や母屋などが現存している。市教委によると、国は史跡に指定したうえで買い取り額を補助する意向を示していたという。
大阪市内の旧家が所有していたが、2007年1月に競売にかけられ、業者が約5億2000万円で落札。市は5億9850万円の買い取り額を示したが、交渉は不調に終わった。業者は「金利や解体準備の諸費用を合わせると、市の提示額ではほとんど利益がない。土地相場を考えても到底折り合えない」としている。解体は数日中に完了、業者は跡地を宅地に整備する。
岡本日出士市長は「ぜひ、保存をという思いだったが折り合いがつかず、残念」との談話を出した。