久留米市「新世界」地区の再開発が進んでいます。敷地の大半がマンションとなった余地は、飲食店街となるそうです。バブル当時を乗り切った、昭和の香りをのこす飲食店街が姿を消すのは残念ですが、飲食店街が存続するだけでも救いかも知れません。なお、まだ三割の方々は再開発に反対しているようです。
飲食店街「新世界」の再開発が本格化・・・久留米
読売新聞:2008年2月5日
再開発計画が進む久留米市六ツ門町の飲食店街、通称「新世界」地区で建物の解体工事が始まった。約16年前に浮上した再開発構想は、曲折を経ていよいよ本格的に動き出す。(浴野朝香)
「新世界」地区は面積約4370平方メートル。戦後、引き揚げ者らが住宅兼店舗として建設したのが始まりとされ、約120の木造店舗兼住宅が軒を連ねる。老朽化が著しく、約4割が空き家となっている。
再開発を巡っては1992年、地権者が中心となり、ホテルを核にした計画が持ち上がったが、バブル経済の崩壊などから頓挫した経緯がある。2006年夏、開発主体の地元建設会社でつくる事業組合と地権者らでつくる事業推進協議会が発足。立ち退き料などについて協議を続けていたが、合意に見通しが立ったことから、解体工事に着手することになった。
計画によると、再開発は2期に分けて実施。1期工区は、東側約3170平方メートルが対象で、19階建てマンションを建設。1階に店舗や会議所などが、2〜19階に162戸の住宅が入る。1期分の事業費は約32億円。
2期工区は、国道に面した西側約1800平方メートルで、飲食店などが入った4階建ての商業施設を建設。「昭和」の雰囲気を漂わせた飲食店街「新世界横丁」も設け、新世界地区で営業していた店舗に入居してもらう予定。
解体工事が始まるのは1期工区。地権者の合意が得られた部分から順次取り掛かり、3月末までに解体を終える。建設工事は6月に着工し、2010年度初めの完成を目指す。2期工区は約7割が再開発に同意している。着工時期は未定。