鳥取県の第三セクター
若桜鉄道が同鉄道の施設を一括で登録有形文化財に登録申請するそうです。単体で駅舎などを登録することはあっても、を全施設一括で申請することはこれまでなく、全国初とのこと。登録されれば減税措置などもあり、財政面でもメリットがあると思われ、制度活用の良いモデルケースになればと思います。
若桜鉄道を国文化財に 関連施設の資料、県に提出
日本海新聞:2008/02/09
第三セクター若桜鉄道(社長・小林昌司若桜町長)は八日までに、昭和初期の面影と機能を保有する同鉄道路線(十九・二キロ)の駅舎や機関車転車台、橋など二十三施設を国の登録有形文化財(建造物)に登録申請することを決め、鳥取県に関係資料を提出した。県は十四日までに申請書を文化庁に提出することにしており、関係者らは今秋の登録認可を期待している。
同鉄道は一九三〇(昭和五)年の若桜線開業当時の施設がそのままの姿で保存され、活用されている。経営改善と観光客誘致を目指す同鉄道と県、若桜町、八頭町、鳥取市民文化財ネットワークなどの関係者で協議を重ね、登録有形文化財として登録申請すること決め、関係資料をそろえて県に申請した。
申請する施設は若桜駅をはじめ丹比(たんぴ)、八東、安部、隼(はやぶさ)、因幡船岡の六駅の建物と乗降場、若桜駅構内にある転轍(てんてつ)手箱番所と機関車転車台、橋など二十三施設。
建造物を対象にした登録有形文化財は▽建築後五十年を経過している▽国土の歴史的景観に寄与している▽再現することが容易でない−ことなどを基準に審査が行われる。
若桜町などによると、単体で有形文化財に指定されている鉄道施設はあるが、若桜鉄道のように施設を一括して申請するのはケースはこれまでにない。登録されると全国で初めて、という。