渋川市の渋川公民館が取り壊される事になったそうです。朝日新聞が伝えています。
被爆公民館取り壊しへ
朝日新聞:2008/09/25
第2次世界大戦時に米軍による機銃掃射を受けた跡がいまも残る渋川市の渋川公民館が、取り壊されることになった。歴史的遺産として建物の保存を望む声も多かったが、老朽化や建物の強度不足は明らかで、補強・改修工事は無理と市当局が判断した。ただし、機銃掃射の被弾痕は、一部をはぎ取るなどの方法で保存できないか検討している。
公民館は、中心街である四ツ角周辺の土地区画整理事業に絡んで移転が決まり、10月1日に市役所第2庁舎に装いも新たに開館する。そこで、市は現在の公民館をどうするか内部で検討を進めてきた。
同公民館は1931(昭和6)年、渋川信用組合の建物としてつくられ、57(同32)年から公民館として使われてきた。鉄筋コンクリート3階建てで、延べ床面積は611平方メートル。
機銃掃射を受けたのは、太平洋戦争末期の45(同20)年7月30日早朝のこと。「渋川市誌」によれば、警戒警報発令が解除されてしばらくたった午前7時半に、4機編隊の米軍機が急旋回して機銃掃射を始めた。9人が犠牲になったほか、この建物や渋川駅、工場なども被害を受けた。