明治期の駅舎をもつ、備前一宮駅(岡山市一宮)が取り壊されているとのこと、山陽新聞が伝えています。
wikipediaによると、1904年に開業とのことで、100年以上前の歴史的建築であるようです。解体までの写真を多く掲載しておられる
さいきの駅舎訪問さんによると、今後は改築される旨の掲示があるとのこと。こういった小規模な歴史的建築は積極的に活用を図って頂きたい所ですが...残念です。
岡山最古級 備前一宮駅取り壊し 「中」刻む瓦、取り外し保存へ
山陽新聞:2008.10.29
明治期に建てられた岡山県内最古級の駅舎の1つ、JR吉備線の備前一宮駅(岡山市一宮)が老朽化したため、取り壊し作業が29日始まった。かつて中国鉄道(現・中鉄バス)が運行していた名残から、「中」の字が刻まれた瓦が残る唯一の駅舎だったが、屋根から瓦が取り外された。
午前10時ごろから、解体業者の作業員が駅舎の屋根に上り、文字入りの鬼瓦(縦30センチ、横45センチ)と円筒形の軒瓦(直径15センチ、長さ30センチ)を丁寧に取り外した。周囲には地元住民ら約10人が集まり、別れを惜しんだ。作業は11月1日ごろまで。停留所型の待合所が12月中旬に新設される予定。
備前一宮駅は1904(明治37)年、高梁川で荷揚げされた物資を総社市から岡山市に運ぶ中国鉄道吉備線の駅として開業。県内の駅舎では6番目に古く、文字入りの瓦は岡山の鉄道史を物語る貴重な資料とされる。