沖縄大学の旧学生会館が取り壊されるとのこと。いわゆる「沖大存続闘争」など本土復帰から存続を勝ち取るまでの舞台となった建物です。
学生運動の“殿堂”取り壊しへ 沖大旧学生会館が老朽化
琉球新報:2008.07.28
復帰前の1964年に建設され、学生運動や復帰闘争の際には多くの学生たちが集い、熱い闘いの“舞台”にもなった沖縄大学の「旧学生会館(学生会館1)」など四施設が老朽化に伴い、8月から順次取り壊される。幾多の思い出が詰まった同会館に感謝の気持ちを示そうと、同大同窓会では8月1日、“お別れパーティー”を開く。島袋正治同窓会長(62)は「あらゆる活動の拠点が旧学生会館だった。みんなで思い出を語り合いたい」と同窓生に参加を呼び掛けている。
沖大は米国の統治下だった50年前の58年、戦後沖縄初の私立大学として開学した(61年までは沖縄短期大学)。60年代には、大学運営等の在り方をめぐって「民主化闘争」が繰り広げられたほか、本土復帰前後には、県内私立大学の統合を目指す国の方針に抵抗した。学長や教職員、学生が県民を巻き込みながら存続を目指して闘い、最終的に「自主存続」の
道を選び取った経緯がある。
沖大の真栄里泰山常務理事は「設立当時はマッチ箱3つの大学と呼ばれていたんですよ」と目を細め「旧学生会館は学生運動の“殿堂”でもあった」と話した。
4施設の跡地には2009年5月、講義室や体育館など総合的な機能を併せ持つ新館ビル(仮称)が誕生する。お別れパーティーは1日午後6時半から同会館で行う。会費1000円。問い合わせは島袋会長090(3794)9063。