クラレ、創業地の煙突を取り壊し |
クラレのシンボル、煙突を取り壊し 倉敷
MSN産経ニュース:2008.07.14
化学メーカーのクラレは、発祥の地である岡山県倉敷市酒津に残存している巨大な煙突2基の取り壊しを14日から始めた。重機で頂部から少しずつ除去し、8月末に完全に姿を消す予定。
煙突は鉄筋コンクリート製で、ともに高さ47・5メートル。創業間もない昭和6年と8年に建設され、レーヨン製造のためのボイラー用に使われた。
倉敷事業所が同市玉島へ移転、統合したため、工場や研究所に続いて煙突も取り壊されることになった。煙突は同社のシンボル的な存在だっただけに、関係者らから惜しむ声もあがっていた。
伊藤文大社長は「創業以来、開発生産の拠点を見守ってきた煙突なので感慨深い。酒津は今も全従業員の心のふるさと。(同じ敷地内にある)資料館の周辺は現状を残したい」と話した。