仙台・中央市場の再開発、白紙に戻る可能性も |
中央市場協組理事長に反再開発派 仙台市提案白紙の可能性
河北新報:2008年01月15日
仙台市の中央市場再開発問題で、中央市場協同組合は15日までに、新理事長に荒井美和子氏を選任した。荒井理事長は再開発をめぐる市の提案に反対の立場で、市の案が白紙に戻る可能性が出ている。
荒井氏は「市は組合を無視して強引に再開発を進めようとした。組合員の合意形成をやり直す必要がある」と語った。同氏は前理事長の辞任に伴う11日の理事会で後任に選ばれた。
市の案は組合と、組合所有地の隣の土地を持つ東京建物、市の三者が再開発協議を再開する内容。組合は2007年9月の理事会で、案の適否を決める投票を行い、1票差で賛成票が上回り、案の受け入れを決議した。
しかし、賛成票の中に死亡した2人の組合員名義の票が入っていたことが判明。反対派の組合員が決議の無効を求めて市に不服申請し、前理事長ら当時の理事11人が同年11月、辞表を出した。